前回の【良い別れ方を選択する】の続きとなっています。
A「遠隔条件」
電気ショックの被害者が、被験者とはまったく別の部屋にいる条件。
電圧が300Vを超えると被害者がカベを叩く音が聞こえるのですが、315Vを超えると、その音も聞こえなくなってしまいます^
……って、怖すぎです……。
B「発声条件」
被害者が別の部屋にいますが、その抗議の声がカベを通して聞こえる条件。
「ナニしやがるコラー!」
「いてぇ、いてぇ、いてぇって――」
という声ですね。
後で怖いので、僕だったら実験終了とともに急いで逃げます。
C「近接条件」
被害者が被験者と同じ部屋で、1メートル離れたところに座ったまま、電気ショックを受けます。
もちろん目の前ですので、声も聞こえますし、苦しむ姿も見えます。
うう……。
見てるだけで痛そうです……。
D「接触条件」
被害者と被験者は同じ部屋で、さらに被害者が電気ショックのプレートに手を乗せていなければ、電気ショックを受けない条件。
そして被害者は、電圧が150V以上になると、
「もうイヤだ―っ―」
と、プレートに手を乗せるのを拒否し始めます。
……すなわち、その時にテスト問題を間違えた場合は、被験者は被害者の手を強引に取って、プレートの上に乗せなければ電気ショックを受けさせることはできません。
……なんて残酷……。
さてこの場合、それぞれの条件で、被験者たちはどのくらいの電圧まで与えたのでしょうか?
ほら、想像してみてください。あなたなら、どの場合がもっとも、ショックを与えやすいですか?
おそらくほとんどの方がおわかりになったとは思うのですが、平均して、
Aは400V、
Bは370V、
Cは310V、
Dは250V、
になりました。
簡単にいうのなら、
「相手との距離が遠いほど」
「姿が見えないほど」
「感触を感じられないほど」
相手に対して強い電気ショックを与えることができた……。
つまり、「より残酷になれた」ということです。
同じ様に、
「非出会い系サイトで知り合った相手との距離が遠いほど」
「非出会い系サイトで知り合った相手の姿が見えないほど」
「非出会い系サイトで知り合った相手の感触を感じられないほど」
非出会い系サイトで知り合った相手に対して、はっきりと別れを告げることがデキル。
つまり、非出会い系サイトで知り合った相手に対して「よりドライになれた」ということです。
思い出してみてください。
核ミサイルは、被爆される場所のはるか遠くから撃たれます。
そこからは被害者の声も聞こえなければ、姿も見ることができません。
でも、だからこそ彼らはミサイルを撃つことができるのです。
もしこれが被爆地の目の前にあったとしたら、誰もがスイッチを押すのをためらつてしまうでしょう。
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